クリーンブートの目的
PCを長く使用していると、様々なドライバーやプログラムをインストールすることになります。その中には、PCを立ち上げると自動的に起動し、バックグラウンドで実行されるものも存在します。PCに発生する不具合は、こうしたプログラムが原因となっていることが少なくありません。このような場合、不具合を解決するには、まず原因がバックグラウンドで実行されているプログラムにあるかどうかを明らかにするのが大切になります。
そんな時に役立つのが「クリーンブート」です。「クリーンブート」はPCの起動モードのひとつで、この方法でPCを起動すると自動的に実行されるドライバーやプログラムの数が最小限に制限されるため、原因の所在を突き止める足掛かりとなります。
クリーンブートの方法(Windows 7、8、8.1、10)
- 管理者アカウントでシステムにログインします。
- 「スタート」アイコンをクリックして検索バーに「msconfig.exe」と入力したら「Enter」キーを押します。「システム構成ユーティリティ」が起動します。
Windows 10では、「スタート」アイコンではなく、その隣に表示される虫眼鏡アイコンをクリックする必要があります。それ以降の手順は上記と変わりません。Windows 8とWindows 8.1では、ディスプレイの右下にマウスカーソルをかざした際に表示されるパネルで検索オプションをクリックする必要があります。それ以降の手順は上記と変わりません。
- 「全般」タブで「選択的スタートアップ」を選択したうえで「スタートアップの項目を読み込む」のオプションからチェックを外します。
- 「サービス」タブで「Microsoftサービスをすべて隠す」にチェックを入れたうえで「すべて無効」をクリックします。
- 「OK」ボタンをクリックしてPCを再起動します。「クリーンブート」が行われます。
クリーンブート(Windows XP)
- 「スタート」アイコンをクリックして検索バーに「msconfig.exe」と入力したら「Enter」キーを押します。「システム構成ユーティリティ」が起動します。
- 「全般」タブで「選択的スタートアップ」を選択したうえで以下のオプションからチェックを外します。
- System.iniファイルを処理する
- WIN.INIファイルを処理する
- スタートアップの項目を読み込む
- 「システムサービスを読み込む」と「もとのBOOT.INIを使う」にチェックを入れます。
- 「サービス」タブで「Microsoftサービスをすべて隠す」にチェックを入れたうえで「すべて無効にする」をクリックします。「OK」ボタンをクリックして
- PCを再起動します。「クリーンブート」が行われます。
通常の起動モードに戻す方法
「クリーンブート」を用いたトラブルシューティングを終えた場合は、以下の手順で通常の起動モードに戻すことができます。
- 「スタート」アイコンをクリックして検索バーに「msconfig.exe」と入力したら「Enter」キーを押します。
必要に応じてパスワードを入力して「続行」ボタンをクリックします。
- 「全般」タブで「通常スタートアップ」を選択して「OK」ボタンをクリックします。
- PCを再起動します。