WGC の実行中には、その状態は 4 種類に分けられます:
- ゲームをインストール/アップデート/インポート中
- アクティブ状態 (メインウィンドウが開かれた状態)
- パッシブ状態 (最小化された状態)
- WGC にインストールされているいずれかのゲームを実行中
それぞれの状態を詳しく説明すると共に、各自の好みに応じて WGC を最適化し、効果的に動作させるための方法をご紹介します。
注意: この記事は、WGC による PC リソースの利用のみに内容を絞っています。WGC によるネットワーク使用に関しては 別の記事 で詳しく紹介しています。
ゲームをインストール/アップデート/インポート中の状態と、WGC からゲームを実行中の状態は、特別なアクティブ状態です。この記事では、分かりやすくするためにそれぞれの状態を個別に説明しています。
ゲームを管理することは WGC の主要機能であり、最もリソースを使用する機能でもあります。例えば、WGC はゲームのアップデートを適用する際に以下の処理を行います:
- アップデートをダウンロードします。
- 現在のゲームクライアントが破損しているかどうかをチェックし、破損が検出された場合には必要なファイルをサーバーからダウンロードすることで修復します。
- 必要なファイルを展開してゲームクライアントの従来のファイルと置き換えることでアップデートを適用します。
これらの各処理のために PC のリソース (ディスクドライブや CPU) を利用します。その中でも最もリソースを多用するのは、アップデートを直接適用する処理です。
WGC は 2 種類のモードでゲームをインストール/アップデートすることができます:
- 最小限のリソースを利用する (標準設定) このモードの場合、ゲームのインストール/アップデートプロセスを低いシステム優先度 (I/O 処理の優先度を含む) で実行します。つまり、WGC がリソースの利用のため他のシステムタスクと競合することがなく、むしろリソースを譲渡するということです。このため、ゲームのインストール/アップデート処理によって悪影響が生じることがほとんどなく、PC を他の目的のために快適に使用することができます。
- リソースを最大限に利用する このモードの場合、WGC は標準的な優先度で動作しますので、他のプロセスとリソースを取り合うことになります。このため、同じ PC 上で何か目立つタスク (ブラウザの利用、動画の再生、Word での作業、システムの定期更新、ウイルス対策処理など) を他に実行中である場合には、それらのタスクを遅くする可能性があります。 その代わり、ゲームのインストール/アップデートの所要時間を短縮することが可能です。
モードの違いは、実行中の他のシステムプロセスに対する WGC のプロセスの優先度のみに影響します。従って、WGC とリソースをシェアする大きなシステムタスクが他には存在しない場合には、どちらのモードであってもゲームのインストール/アップデートの所要時間はほぼ同じです。
アクティブ状態の WGC は、スクリーン上でご確認いただけます。すなわち、実行中かつメインウィンドウが開かれた状態であるということです。
この状態の場合、PC リソースの利用はユーザーの操作に直接依存します。様々な操作に伴うリソース利用への影響について解説します。例えば、WGC 上でニュースを読む場合です:
- 任意のゲームのタブを開きます。WGC はそのタブ用のコンテンツ (ニュースヘッドライン、バナー、リンクを含む) をダウンロードして表示します。この際に利用されるシステムリソースは僅かです。
- タブを開いた状態でニュースの一覧を確認します。この際には WGC は待機状態にあり、何かをダウンロードする必要がなく、単にダウンロード済みのコンテンツを表示しています。この際に利用されるリソースは最小限です。
- 特定のニュース記事を選んで開きます。WGC はニュース記事のコンテンツをダウンロードして表示しますので、そのために PC のリソースを利用します。
- 開いたニュース記事を読みます。この際にも WGC は待機状態にあり、利用されるリソースは最小限です。
WGC で操作する毎に同様に動作します。システムへの負荷はダウンロードして表示するデータのサイズに応じて変化します。
WGC はこのように必要な処理をできるだけ速やかに終えて、リソースをほとんど利用しない待機状態に戻ろうとします。
また、特定量の情報をダウンロードして表示するため速やかな処理を行う際も、消費されるシステムリソースは比較的少量です。これは、積極的に操作した場合であっても同様です。
標準設定では、WGC のメインウィンドウの右側にある「×」ボタンをクリックするとメインウィンドウが最小化され、バックグラウンドモードに切り替わって動作し続けます。この状態の WGC はアップデートや通知を定期的にチェックします。そしてアップデートや通知を検出した場合には皆さんに通知を送信します。
WGC はこのチェックのために非常にシンプルな http クエリーを送信します。この際に利用されるシステムリソースはごく僅かです。
WGC のメインウィンドウが開いている状態であっても、その他のウィンドウやアプリケーションの背後に隠れている場合にはパッシブ状態とみなされ、同様に動作します。
なお、パッシブ状態の WGC がアップデートを検出し、それをインストールする上での障害が存在しない場合には、アップデートプロセスが開始されます。
ゲームを起動すると、WGC はアップデートや通知の確認を全て中止し、全ての内部プロセスを一時停止します。すなわち、ゲームを実行中の場合には WGC は PC の RAM に存在しているだけであり、利用するリソースはほぼゼロです (例えば CPU 負荷はほぼ 0% に留まります)。
ゲームを最小化して WGC の操作を再開した場合にはアクティブ状態に戻りますが、アップデートのチェックとダウンロードは行いません。
WGC はほとんどの場合には最小限のシステムリソースのみを利用します。必要に応じて設定を変更し、動作を最適化することができます。
1. PC 起動時に Game Center を起動 (標準で有効)この設定を OFF にした場合には、使用する際に WGC を手動で起動する必要があります。この設定が OFF であれば、手動で起動しない限りリソースを一切利用しません。ただし、アップデートの自動チェックは行われず、特定のゲームの状態に関する通知 (中には重要なものが含まれる可能性があります) も表示されません。
設定方法は以下の通りです:
- WGC を起動して「設定」ボタン (メインウィンドウの左側にある歯車アイコン) をクリックしてください。
- 「一般」をクリックしてください。「PC 起動時に Game Center を起動」のチェックボックスで設定を変更できます。
2. メインウィンドウを閉じた際に Game Center を終了する (標準で無効)この設定が有効の場合、WGC のメインウィンドウの右上にある「×」ボタンをクリックした際にパッシブ状態に移行せず、完全に終了します。PC のリソースを効率的に利用する必要がある場合にはこの設定を有効にしてください。ただし、いったん WGC を閉じると、再び WGC を起動するまではアップデートの自動チェックとインストールは行われず、ゲームに関する通知も表示されなくなります。
設定方法は以下の通りです:
- WGC を起動して「設定」ボタン (メインウィンドウの左側にある歯車アイコン) をクリックしてください。
- 「一般」をクリックしてください。「メインウィンドウを閉じた際に Game Center を終了する」のチェックボックスをで設定を変更できます。
3. インストール中に PC のリソースを最大限に利用 (標準で無効)この設定については「ゲームをインストール/アップデート/インポート中」セクションで説明した通りです。簡潔に言うと、この設定が OFF である場合には、WGC によるリソース利用が抑制され、PC を他の目的のために快適に使用することができます。この設定が ON である場合にはリソースの利用量が増加し、ゲームのアップデート所要時間を短縮できますが、PC を他の目的で使用する際に悪影響が生じる可能性があります。
設定方法は以下の通りです:
- WGC を起動して「設定」ボタン (メインウィンドウの左側にある歯車アイコン) をクリックしてください。
- 「アップデート」をクリックしてください。「インストール中に PC のリソースを最大限に利用」のチェックボックスで設定を変更できます。